2019年 熊野寮入寮パンフレット
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熊野寮, やべえよやべえよ

自治寮を防衛にゃん!

政府や大学当局といった権力に対し, 権力の介入を排して自ら治めるのが自治にゃん.

自治の核心は学生が決定権を持つことにゃん. 「大学当局からカネを貰ったら自治じゃにゃい」という人がいるけど, 大学のカネの使途も学生が決めるということにゃん.

さて川添副学長を先頭に京都大学当局は今, 寮の自治を破壊しようとしてるにゃん! 主な攻防を以下四点述べるにゃん! !

団交をやめる. ボス交にする

寮自治会は大学当局と交渉する際に団体交渉(略して団交) という方法をとっているにゃん. 副学長など大学当局の担当者十人ちょっとに対し, 六十人とか, 多くの寮生で話をするにゃん. 集まる寮生の数が少ないと大学当局は舐めてかかってきて, 寮生の意見を無視抹殺するにゃん. だからみんな集まって団結力を見せるにゃん! ! 団交は, 寮生だけでなく関心ある誰もが参加できるにゃん. 寮自治会と大学当局との交渉といえども, 寮は寮生の私物ではなく, 当事者は寮生だけではないんだにゃん!

団交の対義語がボス交にゃん. 選ばれた少人数のみが副学長など大学当局の担当者と話をするというものにゃん. 基本的に権力者の主張で少数の人間を洗脳し, 権力者の手先にして, 権力者の主張をそれ以外の人々に押し付けてゆくための有効な手段として使われるもので, 大昔からある自治寮潰しの常套手段にゃん. やめてにゃん! ! !

大学当局はこのごろ団交をしては寮生に不正義を追及され論破されて負けるのを繰り返してきたので, 団交をやりたくないんだにゃん. それで杉万前副学長をクビにして, より強硬な川添副学長を立て, 団交をなくそうとしているのにゃん.

ほか, 大学当局は最近, 団交の撮影も禁止し始めたにゃん. 団交は凶暴な学生がかよわい大学職員を威圧して要求を強要している場だとデマ宣伝するために, 客観的な証拠を寮自治会に持たせないようにしたいんだにゃん.

確約を変える

確約とは寮自治会と大学当局との間の約束で, 基本的に大学当局を拘束し寮自治会の決定権を守る内容のものにゃん. 例えば「京都大学は, 熊野寮の改廃や新寮建設, 熊野寮に関わる人員配置, またその他熊野寮に重大な影響を与え得る事案に関しては, 公開の場で熊野寮自治会と団体交渉を行い, 合意の上決定する. 」というものにゃん.

川添副学長はこれを転換して, 大学当局が寮自治会を拘束するものにしようとしているにゃん. 大学当局の寄宿舎規定に「寮生の自治に関する規則は, 寮生がこれを作成し, 副学長の承認を得るものとする. 」とあるように, 確約を, 副学長の承認を取った「寮生の自治に関する規則」に変質させようとしているのにゃん. 要するに副学長が決定権を持ち, 寮生は副学長の定める枠内で「自治」(=雑務 労役)をやれということにゃん.

入退寮権を剥奪する

熊野寮自治会は入退寮権を保持行使しており, 寮自治会が入退寮の基準を決めるにゃん. 六八年から寮自治会が自主入寮募集を行い, 七一年には確約で大学当局に認めさせ, 寮生の退寮についても大学当局に一切口出しさせないあり方を半世紀近く維持してきたにゃん. 大学当局の寄宿舎規定に「入舎する者の選考は, 寮生代表の意見をきいて, 副学長が行う. 」「学生寄宿舎は, 学部学生に限り入舎させる. 」「在舎期間は, 入学年から起算して, 正規の卒業年までとする. 」「学籍を失つたとき及び休学を許可され, 又は命ぜられたときは, 退舎しなければならない. 」と書いてあってもそんなものには従わず, はじめ男子学部学生で留年休学していない人だけのための寮だったのを改め, 幅広く様々な人の権利を保障してきたにゃん. かくして幅広く様々な人が寮自治に関わることによって寮自治の内容は豊かになり, 寮生だけの狭い利権を守るのでなく, 広く社会の利益を守る運動として発展し存続したにゃん. 今や熊野寮は大人気で, 寮生数は大学当局が定める定員の四二二人を超えているにゃん.

川添副学長はこれをぶち壊したいのにゃん. まずは「副学長が定める基準の下に寮自治会は入退寮選考作業をしているのだ, 寮生は決定権なき雑務遂行者だ」と洗脳するところから始めるんだろうにゃん. その終着点は大学当局の管理する寮である「国際交流会館」のように「入居期間: 半年または一年」とかだにゃん.

外注化 非正規職化を進める

寮内労働者(栄養士, 調理員, 守衛, 事務員, 清掃員) なくして寮の機能は維持されないにゃん. 自治寮を守り発展させるため, 寮生は寮内労働者と交流し団結する必要があるにゃん.

寮内労働者の労働条件が悪くなれば, 寮内労働者の生活は不安定になり, それによって寮の機能の維持も不安定になるにゃん. それを防ぐため, 「恒常的業務に従事する寮内労働者が退職となった場合には, 後任を補充するにゃん. この後任補充の際, 雇用形態や労働条件などの, 労働に関わるすべての条件を, 前任者と同等もしくはそれ以上で確保する. 」という確約があるにゃん.

川添副学長は, 京大全体で外注化 非正規職化が進められているから仕様が無いと言って, この確約を抹殺しようとしているにゃん. しかし京大全体で外注化 非正規職化が進められているのは理事会のせいで, つまり川添副学長のせいなんだにゃん. はっきりさせたいにゃん.

以上大まかに述べたにゃん.

熊野寮の自治は寮生の不断の意識性によって半世紀にわたって維持されてきたにゃん. 意識性が大事にゃん. 寮に入ったら(或いは入らなくても) みんなで大学当局との交渉に行き, 社会の現実を目撃し, 政治的経験を積むにゃん. 生活力が付くにゃん. 次の発言者は, キミだにゃん

(文: TKT)